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筑波大学との一次共同研究

筑波大学との一次共同研究

抗腫瘍アッセイ

本アッセイはMTT法を用い、がん細胞の増殖抑制効果を評価する方法であります。
MTT法は生細胞数を測定する方法として、細胞増殖または細胞毒性試験に使用されています。
(腸がん細胞・Caco-2、ヒトの腸管上皮細胞 使用)
MTTは水溶性のテトラゾリウム塩(MTS)で、それを10% SDS溶液(ラウリル硫酸ナトリウム水溶液)で溶解させ、吸光度を測定します。酵素活性の度合いが色の濃さとなって表れます

結果

濃度依存的に腸がん細胞増殖を抑制することがわかりました。

細胞周期評価

次にそのメカニズムを調べるためにGE社のグアバPCAを用い、細胞周期を評価しました。

結果

細胞周期G₂/M期を抑制していることがわかりました。

細胞周期に関して

G2チェックポイントをターゲットとした場合には、正常細胞に影響を与えず癌細胞のみを攻撃する、副作用の少ない抗癌剤となる可能性があると考えられています。
 

薬事日報

ここまでの総括

ES大豆発酵生産物による大腸がん細胞(Caco-2)における増殖阻害のメカニズムを調べた結果、 細胞周期のG2/M期で制御されることを見出した。

               ↓

ES大豆発酵生産物による大腸がん細胞(Caco-2)における増殖阻害効果は、p53非依存性アポトーシスによるものと考えられる。

p53とは・・・Pはタンパク質(プロテイン)の略。 「53」は、そのタンパク質の大きさを表し、分子量53000のタンパク質を作る遺伝子の意味。
 
p53は、多くのヒトがん患者で機能が喪失している「がん抑制遺伝子」の最も代表的なものです。p53はアポトーシスと呼ばれる細胞死プログラムを活性化し、がん細胞を根絶することによって、がんに対する主要な防御機構として作用します。
 
ES大豆発酵生産物はp53非依存性経路が推察されますので、稀なアポトーシス誘導経路だといえます。ちなみに上記p53非依存性経路は※シマウマ魚胚の抽出物の経路です。シマウマ魚胚の抽出物も、がん細胞の細胞周期G₂/M期抑制の機能があります。

筑波大学大学院生命環境科学研究科の共同研究者らと研究発表

食品化学誌、フードケミカル
(題目)

筑波大学大学院生命環境科学研究科
准教授:韓畯奎      教授: 礒田博子  
エコサンテ物産 代表取締役 新井行雄

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